最終更新: 2026年11月|当システム提携医師の監修
発熱・かぜ — 受診の目安と、自宅療養の正解

急な発熱、のどの痛み、咳。体調が悪いときこそ、病院までの移動と待ち時間が大きな負担になります。発熱・かぜの多くは自宅療養で回復しますが、「受診すべきか」「何の感染症か」の判断に迷うことも多い症状です。
- かぜの多くはウイルス性で、休養・水分・症状を和らげるお薬で回復します
- 呼吸が苦しい・ぐったりして動けない・水分がとれない場合は救急受診が必要です
- インフルエンザ・新型コロナは発症の仕方に特徴があり、検査キットで確認できます
- かぜの原因の多くはウイルスで、抗菌薬(抗生物質)は効きません。熱は数日で下がることが多く、せきは長引くこともあります
- 手洗い・換気・睡眠・ワクチンが、うつらない・うつさないための基本です
- 発熱時こそ外出がつらいもの。オンライン診療なら自宅から相談できます
まず確認:すぐに受診が必要な状態
ひとつでも当てはまれば、ためらわず救急へ
かぜ?インフルエンザ?コロナ? — 見分けの目安
いずれもウイルスによる感染症で症状は重なりますが、発症の仕方に特徴があります。
| 🤧かぜ | 🥶インフルエンザ | 😷新型コロナ | |
|---|---|---|---|
| 発症の仕方 | ゆるやか | 急激(半日で一気に) | さまざま |
| 熱 | 微熱〜38度程度 | 38〜40度の高熱 | 微熱〜高熱までさまざま |
| 特徴的な症状 | 鼻水・のどの痛みが中心 | 関節痛・筋肉痛・強いだるさ | のどの痛み・咳・味やにおいの変化 |
| 経過の目安 | 数日〜1週間 | 高熱は2〜3日、全体で1週間程度 | 個人差が大きい |
| 検査・お薬 | 対症療法が中心 | 検査キットあり・48時間以内の抗ウイルス薬が効果的 | 検査キットあり・重症化リスクに応じ治療 |
※ あくまで目安です。症状には個人差があり、正確な判断には検査・診察が必要です。
なぜ熱が出るの? — 原因と、かかりやすい人
かぜ(かぜ症候群)は、鼻やのどにウイルスがついて炎症を起こす病気の総称です。原因になるウイルスは非常に多く、そのため何度でもかかります。熱は、体がウイルスと戦うために体温を上げている反応です。かぜの原因の大部分はウイルスなので、細菌を退治する抗菌薬(抗生物質)は効きません。
ウイルスは、せきやくしゃみのしぶき、ウイルスのついた手で口や鼻を触ることでうつります。次のようなときは、かかりやすくなったり、重くなりやすかったりします。
自宅療養の基本 — この4つで十分です
治療の流れと、治るまでの期間
ふつうのかぜには、ウイルスそのものを退治する薬はありません。治療は、休養と水分を基本に、つらい症状をやわらげるお薬を使いながら、体が治すのを待ちます。インフルエンザや新型コロナが疑われるときは、検査の結果や重症化しやすさに応じて抗ウイルス薬を検討します。
| 時期 | 目安 |
|---|---|
| 1〜2日目 | 熱やだるさがいちばん強い時期。インフルエンザが疑われるなら、抗ウイルス薬は発症から48時間以内の開始が効果的です |
| 3〜4日目ごろ | 熱が下がり始めることが多い時期。高熱が3日以上続く、一度下がってまた上がるときは受診を |
| 1週間前後 | 鼻水・のどの痛みが落ち着いてきます |
| そのあと | せきだけが2〜3週間ほど残ることがあります。3週間以上続く、悪化する、息苦しいときは改めて受診を |
抗菌薬(抗生物質)は、溶連菌(ようれんきん)によるのどの炎症や、かぜのあとに細菌の感染が重なったときなど、細菌が原因と考えられる場合に使うお薬です。必要のない抗菌薬は、下痢などの副作用や、薬の効かない菌(耐性菌)を増やす原因になります。
解熱剤にも種類があります。インフルエンザが疑われるときや子どもには、使える解熱剤が限られています。家にある解熱剤を使う前に、薬剤師や医師に確認してください。
放っておくとどうなる?
かぜの多くは、休んでいれば1週間ほどで自然に治ります。ただ、無理をして働き続けたり、水分がとれないまま過ごしたりすると、回復が遅れたり、脱水になったりします。
また、かぜをきっかけに肺炎・中耳炎・副鼻腔炎(ふくびくうえん)などに進むことがあります。特に高齢の方や持病のある方は、肺炎に注意が必要です。次のような変化があれば、「ただのかぜ」と決めつけずに受診してください。
繰り返さないために — うつらない・うつさない工夫
かぜは何度でもかかる病気ですが、毎日の工夫で、かかる回数を減らしたり、家族に広げたりしないようにできます。家族が発熱したときは、看病する人をなるべく1人に決め、タオルや食器を分けるとうつりにくくなります。
受診の目安 — 今のあなたはどこ?
「発熱・かぜ症状がある」という方へ。上から順に、当てはまるかどうかを見てください。
1危険なサインはある?
- 呼吸が苦しい
- ぐったり
- 水分がとれない
- けいれん
- 高熱3日以上
2つらい症状がある? 検査や薬の相談をしたい?
- 高熱でつらい
- インフル・コロナか確認したい
- 家族にうつしたくない
オンライン診療でできること・できないこと
できること
- 症状・経過の問診と、画面越しののどの確認
- 解熱剤・咳止め・去痰薬など症状に応じた処方
- ご自宅の検査キット結果をもとにした相談
- 家庭内の感染対策・療養の仕方のアドバイス
対面をご案内するケース
- 危険なサインがある場合(救急のご案内)
- 点滴・処置・詳しい検査が必要と判断したとき
- 高熱が長引くなど、対面での診察が必要なとき
よくあるご質問
画面越しで本当に診察できますか?
インフルエンザの薬はもらえますか?
家族が発熱していて、代わりに相談できますか?
解熱剤はどのタイミングで飲めばいいですか?
抗生物質(抗菌薬)は出してもらえますか?
いつから仕事や学校に行けますか?
市販のかぜ薬を飲んでもいいですか?
あわせて読みたい
監修について:本記事は、当システム提携医師の監修のもと作成しています。運営者については運営者情報をご覧ください。
参考文献・出典:厚生労働省 感染症情報(インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症)/厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
免責:本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。緊急の症状がある場合は、119番または救急外来をご利用ください。