最終更新: 2026年11月|当システム提携医師の監修
胃腸の不調 — つらいときこそ、外出せずに相談を

急な腹痛や下痢、繰り返す胃もたれ、すっきりしない便通。お腹の調子が悪いときは、外出そのもの(そして外出先のトイレの心配)が大きなストレスです。胃腸の不調は、自宅から落ち着いて相談できるオンライン診療と相性のよい症状です。
- 急な吐き気・下痢の多くはウイルス性胃腸炎で、水分補給が治療の柱です
- 血便・黒い便・激しい腹痛・脱水のサインは早急な対面受診が必要です
- 下痢止めで無理に止めないほうがよい場合があります
- 急な胃腸炎は、多くが数日〜1週間ほどで回復します。食事は吐き気が落ち着いてから少しずつ
- 予防の基本は石けんでの手洗いと、肉の十分な加熱。ノロウイルスにはアルコール消毒が効きにくいので注意
- 繰り返す胃もたれ・便通の乱れは、生活とストレスも含めて相談できます
まず確認:早急に受診が必要な状態
ひとつでも当てはまれば、対面・救急受診を
急な胃腸の不調 — タイプ別の目安
| 🦠ウイルス性胃腸炎 | 🍖細菌性(食中毒など) | 😰ストレス性・機能性 | |
|---|---|---|---|
| きっかけ | 流行期・家族内の感染 | 生もの・加熱不足の食事後 | 緊張・通勤・生活の変化 |
| 主な症状 | 吐き気・嘔吐・水様の下痢 | 腹痛が強め・発熱・下痢 | 繰り返す腹痛・下痢や便秘 |
| 経過 | 2〜3日で峠を越えることが多い | 原因により数日〜 | 慢性的に続く・波がある |
| 対処の柱 | 少しずつの水分補給・整腸剤 | 水分補給・医師の判断で治療 | 生活調整+症状に合わせたお薬 |
※ 目安です。下痢は「悪いものを出す」防御反応の面があり、自己判断で強い下痢止めを使うと悪化する場合があります。
なぜお腹をこわすの? — 原因と、かかりやすい人
急な吐き気・下痢の多くは、ウイルスや細菌が胃腸に入って炎症を起こす「感染性胃腸炎」です。冬に多いノロウイルスや、子どもに多いロタウイルスは、感染した人の便や吐いたもの、それに触れた手を通して広がります。細菌によるもの(食中毒)は、加熱が足りない肉や卵などが原因になることが多く、鶏肉の生食や、焼き肉での生焼けには注意が必要です。
一方、何度も繰り返す胃もたれ・みぞおちの痛みや、ストレスで起こる腹痛・下痢・便秘は、検査では大きな異常が見つからない「機能性」の不調(機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)であることがよくあります。胃や腸の動きと、脳と腸のやりとりのバランスが乱れることで起こると考えられています。
水分補給のコツ — 「少しずつ・こまめに」がすべて
治療の流れと、治るまでの期間
ウイルス性の胃腸炎には、ウイルスそのものをやっつける薬はありません。水分を補いながら、体がウイルスを追い出すのを待つのが治療の基本で、つらい症状は吐き気止めや整腸剤などで和らげます。細菌による食中毒が疑われ、症状が強い場合は、医師の判断で抗菌薬を使うこともあります。急な胃腸炎の、よくある経過の目安です。
| 時期 | よくある状態 | 過ごし方 |
|---|---|---|
| はじめの1日 | 吐き気・嘔吐が強い。お腹が痛み、下痢が始まる | 食事は無理にとらない。スプーン1杯ずつの水分補給に集中します |
| 2〜3日目 | 嘔吐はおさまってくるが、下痢は続くことが多い | おかゆ・うどん・すりおろしたりんごなど、消化のよいものを少量から |
| 4日目〜1週間 | 多くの方は下痢も落ち着き、食欲が戻る | 少しずつふだんの食事へ。脂っこいもの・お酒・辛いものは後回しに |
| 1週間以上続くとき | 下痢や腹痛が長引く・繰り返す | 別の原因(細菌・炎症性の腸の病気など)がないか、検査を考えます |
繰り返す胃もたれや便通の乱れでは、胃の働きを整える薬、胃酸をおさえる薬、腸の動きや便の硬さを整える薬などを、症状に合わせて数週間ほど使いながら、食事・睡眠・ストレスとの関係を一緒に見直していきます。
放っておくとどうなる?
急な胃腸炎で注意したいのは脱水です。吐いたり下したりして失った水分と塩分を補えないと、ぐったりする、おしっこが減る、立ちくらみがするといった状態になり、点滴が必要になることがあります。特に小さな子どもや高齢の方は、短い時間で脱水が進むことがあるため、早めに相談してください。
繰り返す胃もたれ・胸やけ・便通の乱れを、市販薬でしのぎ続けている方もいます。多くは機能性の不調ですが、中には胃潰瘍やピロリ菌による胃炎、まれに胃や大腸のがんなどが隠れていることがあります。年齢を重ねてから新しく始まった症状、体重が減る、便に血が混じる、貧血を指摘されたといった場合は、内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)での検査をおすすめします。
受診の目安 — 今のあなたはどこ?
「お腹の調子が悪い」という方へ。上から順に、当てはまるかどうかを見てください。
1危険なサインはある?
- 血便・黒い便
- 激しい腹痛
- 水分がとれない
- 嘔吐が止まらない
2つらい症状が続いている? 繰り返している?
- 吐き気・下痢がつらい
- 胃もたれ・胸やけが続く
- 便通が不安定
オンライン診療でできること・できないこと
できること
- 症状・経過・食事状況の問診と見立て
- 整腸剤・胃薬・吐き気止め・便通を整えるお薬の処方
- 水分補給・食事など自宅療養の具体的な指導
- 繰り返す症状の生活面・ストレス面も含めた相談
対面をご案内するケース
- 胃カメラ・大腸カメラなどの検査が必要なとき
- 脱水が疑われ、点滴が必要なとき
- 血便・激痛など緊急性のあるとき(救急のご案内)
繰り返さないために — うつさない・ためない
急な胃腸炎は「うつさない・うつらない」こと、繰り返す胃腸の不調は「胃腸に負担をためない」ことが予防の中心です。
家族が胃腸炎になったときは、タオルを分け、トイレのドアノブや水洗レバーなど、手が触れる場所もこまめに拭きましょう。繰り返す胃もたれや便通の乱れがある方は、食べたもの・時間・症状・その日の体調を簡単にメモしておくと、きっかけが見えてきて、診察でも相談しやすくなります。
よくあるご質問
下痢止めは飲まないほうがいいのですか?
胃カメラなどの検査はできますか?
繰り返す便秘も相談できますか?
いつから食事をとっていいですか?
仕事や学校はいつから行けますか?
経口補水液がないときは、スポーツドリンクでもいいですか?
子どもの嘔吐・下痢も相談できますか?
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監修について:本記事は、当システム提携医師の監修のもと作成しています。運営者については運営者情報をご覧ください。
参考文献・出典:日本消化器病学会 各種診療ガイドライン/厚生労働省 食中毒関連情報
免責:本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。緊急の症状がある場合は、119番または救急外来をご利用ください。