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最終更新: 2026年11月|当システム提携医師の監修

胃腸の不調 — つらいときこそ、外出せずに相談を

胃腸の不調 — つらいときこそ、外出せずに相談を

急な腹痛や下痢、繰り返す胃もたれ、すっきりしない便通。お腹の調子が悪いときは、外出そのもの(そして外出先のトイレの心配)が大きなストレスです。胃腸の不調は、自宅から落ち着いて相談できるオンライン診療と相性のよい症状です。

この記事の要点
急な腹痛・吐き気・下痢
スプーン1杯を5分おきに
回復期は消化のよい食事を

まず確認:早急に受診が必要な状態

ひとつでも当てはまれば、対面・救急受診を

🩸血便が出た・便が黒い(タール状)
⚡これまでにない激しい腹痛・歩くと響く痛み
💧水分がとれず、半日以上おしっこが出ていない(脱水)
🤮嘔吐が止まらない・吐いたものに血が混じる
🌡️高熱を伴う腹痛・下痢
📉意図しない体重減少が続いている
対面の医療機関へ(激痛・意識障害は119番)

急な胃腸の不調 — タイプ別の目安

🦠ウイルス性胃腸炎 🍖細菌性(食中毒など) 😰ストレス性・機能性
きっかけ流行期・家族内の感染生もの・加熱不足の食事後緊張・通勤・生活の変化
主な症状吐き気・嘔吐・水様の下痢腹痛が強め・発熱・下痢繰り返す腹痛・下痢や便秘
経過2〜3日で峠を越えることが多い原因により数日〜慢性的に続く・波がある
対処の柱少しずつの水分補給・整腸剤水分補給・医師の判断で治療生活調整+症状に合わせたお薬

※ 目安です。下痢は「悪いものを出す」防御反応の面があり、自己判断で強い下痢止めを使うと悪化する場合があります。

なぜお腹をこわすの? — 原因と、かかりやすい人

急な吐き気・下痢の多くは、ウイルスや細菌が胃腸に入って炎症を起こす「感染性胃腸炎」です。冬に多いノロウイルスや、子どもに多いロタウイルスは、感染した人の便や吐いたもの、それに触れた手を通して広がります。細菌によるもの(食中毒)は、加熱が足りない肉や卵などが原因になることが多く、鶏肉の生食や、焼き肉での生焼けには注意が必要です。

一方、何度も繰り返す胃もたれ・みぞおちの痛みや、ストレスで起こる腹痛・下痢・便秘は、検査では大きな異常が見つからない「機能性」の不調(機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)であることがよくあります。胃や腸の動きと、脳と腸のやりとりのバランスが乱れることで起こると考えられています。

家族や職場で流行している胃腸炎は、同じ家・同じ集団の中でうつりやすい病気です。
小さな子ども・高齢の方かかりやすいうえに、脱水になりやすいので特に注意が必要です。
生もの・加熱不足の食事鶏肉・牛肉・卵などの加熱不足、作り置きの常温放置が食中毒のきっかけになります。
食べすぎ・飲みすぎ・夜遅い食事胃に負担がかかり、胃もたれや胸やけの原因になります。
ストレス・寝不足・生活の変化緊張する場面や環境の変化で、腹痛や便通の乱れが出やすくなります。
痛み止めなどの薬解熱鎮痛薬を続けて飲むと、胃が荒れて痛みやもたれが出ることがあります。

水分補給のコツ — 「少しずつ・こまめに」がすべて

🥄スプーン1杯から一気に飲むと吐いてしまいます。スプーン1杯を5分おきくらいから始めます。
🧂経口補水液が理想水やお茶だけより、塩分と糖分を含む経口補水液が効率的です。
🍚食事は無理せず段階的に吐き気が落ち着いてから、おかゆ・うどんなど消化のよいものを少量から。
🧼家族にうつさない嘔吐物の処理は手袋で、手洗いは石けんで念入りに。タオルの共用は避けます。

治療の流れと、治るまでの期間

ウイルス性の胃腸炎には、ウイルスそのものをやっつける薬はありません。水分を補いながら、体がウイルスを追い出すのを待つのが治療の基本で、つらい症状は吐き気止めや整腸剤などで和らげます。細菌による食中毒が疑われ、症状が強い場合は、医師の判断で抗菌薬を使うこともあります。急な胃腸炎の、よくある経過の目安です。

時期 よくある状態 過ごし方
はじめの1日吐き気・嘔吐が強い。お腹が痛み、下痢が始まる食事は無理にとらない。スプーン1杯ずつの水分補給に集中します
2〜3日目嘔吐はおさまってくるが、下痢は続くことが多いおかゆ・うどん・すりおろしたりんごなど、消化のよいものを少量から
4日目〜1週間多くの方は下痢も落ち着き、食欲が戻る少しずつふだんの食事へ。脂っこいもの・お酒・辛いものは後回しに
1週間以上続くとき下痢や腹痛が長引く・繰り返す別の原因(細菌・炎症性の腸の病気など)がないか、検査を考えます

繰り返す胃もたれや便通の乱れでは、胃の働きを整える薬、胃酸をおさえる薬、腸の動きや便の硬さを整える薬などを、症状に合わせて数週間ほど使いながら、食事・睡眠・ストレスとの関係を一緒に見直していきます。

放っておくとどうなる?

急な胃腸炎で注意したいのは脱水です。吐いたり下したりして失った水分と塩分を補えないと、ぐったりする、おしっこが減る、立ちくらみがするといった状態になり、点滴が必要になることがあります。特に小さな子どもや高齢の方は、短い時間で脱水が進むことがあるため、早めに相談してください。

繰り返す胃もたれ・胸やけ・便通の乱れを、市販薬でしのぎ続けている方もいます。多くは機能性の不調ですが、中には胃潰瘍やピロリ菌による胃炎、まれに胃や大腸のがんなどが隠れていることがあります。年齢を重ねてから新しく始まった症状、体重が減る、便に血が混じる、貧血を指摘されたといった場合は、内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)での検査をおすすめします。

受診の目安 — 今のあなたはどこ?

「お腹の調子が悪い」という方へ。上から順に、当てはまるかどうかを見てください。

1危険なサインはある?

  • 血便・黒い便
  • 激しい腹痛
  • 水分がとれない
  • 嘔吐が止まらない
ある
対面の医療機関へ(激痛は119番)
ない
次の質問へ

2つらい症状が続いている? 繰り返している?

  • 吐き気・下痢がつらい
  • 胃もたれ・胸やけが続く
  • 便通が不安定
はい
オンライン診療で相談できますトイレの心配なく自宅から。お薬の処方と療養の仕方を
いいえ
自宅療養で様子見でOK少しずつの水分補給を基本に。悪化したら受診を

オンライン診療でできること・できないこと

できること

  • 症状・経過・食事状況の問診と見立て
  • 整腸剤・胃薬・吐き気止め・便通を整えるお薬の処方
  • 水分補給・食事など自宅療養の具体的な指導
  • 繰り返す症状の生活面・ストレス面も含めた相談

対面をご案内するケース

  • 胃カメラ・大腸カメラなどの検査が必要なとき
  • 脱水が疑われ、点滴が必要なとき
  • 血便・激痛など緊急性のあるとき(救急のご案内)

繰り返さないために — うつさない・ためない

急な胃腸炎は「うつさない・うつらない」こと、繰り返す胃腸の不調は「胃腸に負担をためない」ことが予防の中心です。

石けんと流水で手洗いトイレの後、調理や食事の前に。ノロウイルスにはアルコール消毒が効きにくいため、手洗いが基本です。
吐いたものは塩素系で消毒手袋・マスクをつけて片づけ、家庭用の塩素系漂白剤を薄めて拭き取ります。
肉は中心まで加熱生の肉を切ったまな板・箸は、ほかの食材と分けて使います。
腹八分目・寝る前は食べない夜遅い食事や食べすぎは、胃もたれや胸やけのもとになります。
お酒・たばこ・カフェインをひかえる胃の粘膜を荒らし、胃酸の逆流も起こりやすくします。
睡眠とリズムを整える決まった時間に食事とトイレの時間をとると、腸の動きが安定しやすくなります。

家族が胃腸炎になったときは、タオルを分け、トイレのドアノブや水洗レバーなど、手が触れる場所もこまめに拭きましょう。繰り返す胃もたれや便通の乱れがある方は、食べたもの・時間・症状・その日の体調を簡単にメモしておくと、きっかけが見えてきて、診察でも相談しやすくなります。

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よくあるご質問

下痢止めは飲まないほうがいいのですか?
感染性の下痢では、原因を体の外に出す反応を無理に止めないほうがよい場合があります。自己判断せず、症状に合わせて医師にご相談ください。
胃カメラなどの検査はできますか?
オンラインでは検査はできません。必要と判断した場合は、対面の消化器内科をご案内します(紹介状が必要な場合は診察時にご相談ください)。
繰り返す便秘も相談できますか?
はい。生活習慣も含めて伺い、便通を整えるお薬の処方や調整をご相談いただけます。
いつから食事をとっていいですか?
吐き気がおさまり、水分を飲んでも吐かなくなったら、おかゆやうどんなど消化のよいものを少しずつ始めます。最初は量より回数を意識して、脂っこいもの・乳製品・お酒は、お腹が落ち着くまで控えると安心です。
仕事や学校はいつから行けますか?
熱が下がり、食事がとれて体力が戻ってからが目安です。ノロウイルスなどは、症状がおさまった後もしばらく便にウイルスが出ることがあるため、トイレの後の手洗いを続けてください。食品を扱う仕事の方は、職場の決まりも確認しましょう。
経口補水液がないときは、スポーツドリンクでもいいですか?
何も飲まないよりはよいですが、スポーツドリンクは経口補水液に比べて塩分が少なく、糖分が多めです。嘔吐や下痢が強いときは、経口補水液のほうが向いています。薬局やドラッグストアで手に入ります。
子どもの嘔吐・下痢も相談できますか?
はい。子どもは脱水になりやすいため、半日おしっこが出ない、ぐったりして反応が鈍い、唇や口の中が乾いている、といった場合はオンラインではなく対面・救急の受診をおすすめします。

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監修について:本記事は、当システム提携医師の監修のもと作成しています。運営者については運営者情報をご覧ください。

参考文献・出典:日本消化器病学会 各種診療ガイドライン/厚生労働省 食中毒関連情報

免責:本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。緊急の症状がある場合は、119番または救急外来をご利用ください。