最終更新: 2026年11月|当システム提携医師の監修
繰り返す頭痛・片頭痛 — 我慢せず、医師に相談できる症状です

月に何度も頭痛で寝込む。市販の痛み止めが手放せない。それでも「頭痛くらいで病院に行くのは大げさ」と我慢していませんか。繰り返す頭痛は、適切な診断と治療で生活が大きく変わる可能性のある症状です。
- 頭痛には「片頭痛」「緊張型頭痛」などのタイプがあり、対処法が異なります
- 突然の激しい頭痛や、しびれ・ろれつが回らない等を伴う頭痛は救急受診が必要です
- 市販の痛み止めを月10日以上使う状態は、頭痛を悪化させることがあります
- 睡眠の乱れ・空腹・天気の変化などの「きっかけ」を知ると、頭痛を起こりにくくできます
- 発作が多い片頭痛には、発作の回数を減らす「予防薬」という選択肢があります
- 繰り返す頭痛の相談・治療は、オンライン診療でも始められます
まず確認:すぐに受診が必要な「危険な頭痛」
ひとつでも当てはまれば、ためらわず救急へ
※ 上記は代表的なサインであり、すべてではありません。くも膜下出血や脳卒中など、緊急の治療が必要な病気の可能性があります。
あなたの頭痛はどのタイプ?
繰り返す頭痛の多くは「片頭痛」か「緊張型頭痛」です。痛み方と痛む場所で、おおまかな見当をつけられます。
(片側のことが多い)・動くと悪化
(両側)・肩こりを伴いやすい
| ⚡片頭痛 | 🔗緊張型頭痛 | 💊薬物乱用頭痛 | |
|---|---|---|---|
| 痛み方 | 脈打つようにズキンズキン | 締めつけられるように重い | 朝から続く鈍い痛み |
| 痛む場所 | こめかみ周辺(片側が多い) | 頭全体・後頭部〜首(両側) | 頭全体 |
| 動くと | 悪化する | 変わらない・まぎれる | — |
| 伴いやすい症状 | 吐き気・光や音に敏感 | 肩こり・目の疲れ | 薬の効きが悪くなる |
| 特徴 | 月数回の発作を繰り返す | ストレス・デスクワークと関連 | 痛み止めを月10日以上使用 |
| 主な対処 | 発作時の薬+予防治療 | 温める・ストレッチ+薬 | 薬の整理と治療の切り替え |
※ タイプの見当をつける目安です。正確な診断は医師の診察によります。複数のタイプを併せ持つ方も多くいます。このほか、群発頭痛など特徴的な頭痛のタイプもあります。
片頭痛
こめかみのあたりが脈打つようにズキンズキンと痛み、動くと悪化するのが特徴です。吐き気や、光・音に敏感になる症状を伴うことがあります。片頭痛には発作時のお薬に加え、発作の回数自体を減らす予防的な治療の選択肢があります。「痛くなったら痛み止め」だけが治療ではありません。
緊張型頭痛
後頭部から首にかけて、ヘルメットで締めつけられるような重い痛みが続くタイプです。肩こりや長時間のデスクワーク、ストレスと関係が深いとされます。動いても悪化しにくい点が片頭痛との違いのひとつです。
なぜ頭痛が起こるの? — 原因と、起こりやすい人
片頭痛は、脳の血管のまわりにある神経(三叉神経=さんさしんけい)が刺激されて、炎症を起こす物質が出ることで痛みが起こると考えられています。体質が関係していて、家族にも片頭痛の人がいることがよくあります。20〜40代の女性に多く、生理の前後に起こりやすいのも特徴です。
緊張型頭痛は、同じ姿勢やストレスで頭・首・肩の筋肉がこわばり、痛みを感じやすくなることで起こります。年齢や性別を問わず、もっとも多いタイプの頭痛です。
どちらのタイプも、次のような「きっかけ(誘因=ゆういん)」が重なると起こりやすくなります。自分のきっかけを知ると、避ける工夫ができます。
痛み止めの使いすぎに注意(薬物乱用頭痛)
意外に知られていませんが、市販の痛み止めを月に10日以上使う状態が続くと、かえって頭痛が慢性化することがあります。この悪循環に心当たりはありませんか。
「効きが悪くなってきたから回数が増える」という悪循環に心当たりがある方は、一度医師にご相談ください。お薬の整理と適切な治療への切り替えが必要な状態かもしれません。
治療の流れと、よくなるまでの期間
頭痛の治療は、まず問診でタイプを見立てることから始まります。片頭痛では「発作が起きたときに飲む薬(急性期治療薬)」が基本で、発作が多い方には「発作の回数を減らす薬(予防薬)」を組み合わせます。緊張型頭痛は、姿勢やストレッチなど生活の見直しが中心で、必要に応じて薬を使います。
| 時期 | 目安 |
|---|---|
| 初めての診察 | 頭痛の回数・痛み方・使っている薬を伺い、タイプを見立てます。危険な頭痛が疑われるときは、対面での検査をご案内します |
| 発作が起きたとき | 片頭痛の薬は、痛み始めの早いうちに飲むほど効きやすいとされます。我慢してから飲むと効きにくくなります |
| 予防薬を始めたら | 効果はすぐには出ません。1〜2か月ほど続けてから、発作の回数や強さが減ったかを頭痛メモで確かめます |
| 落ち着いてきたら | しばらく安定していれば、予防薬を減らす・やめることを医師と相談します |
| 痛み止めを使いすぎているとき | 使いすぎている薬を減らすことと、予防の治療を同時に進めます。はじめは頭痛がつらく感じることもあるため、医師と相談しながら進めます |
片頭痛は体質による部分が大きいため、治療の目標は「ゼロにする」ことより、寝込む日を減らし、生活に支障が出ない程度にすることです。発作の回数や強さが変われば、薬も見直していきます。
放っておくとどうなる?
片頭痛や緊張型頭痛そのものが命にかかわることは、まれです。ただ、我慢や自己流の対処を続けていると、頭痛の日数が少しずつ増えて慢性化することがあります。痛み止めの回数が増えると、前の項目でお伝えした薬物乱用頭痛にもつながります。
発作のたびに寝込む、予定をキャンセルする、という状態が続くと、仕事や家事への影響だけでなく、気分の落ち込みや不安を伴いやすくなります。また「いつもの頭痛」と思い込んでいると、別の病気のサインに気づくのが遅れることもあります。痛み方が変わった、回数が急に増えた、50歳を過ぎて初めて起こった頭痛は、一度ご相談ください。
繰り返さないために — 予防のコツ
頭痛は、毎日の過ごし方で起こりにくくできる部分があります。できそうなことから試してみてください。
痛くなったときは、片頭痛なら暗く静かな部屋で休み、痛む所を冷やすと楽になることがあります。緊張型頭痛なら、お風呂や蒸しタオルで首や肩を温めるのがおすすめです。タイプによって逆になるので、まずは自分の頭痛のタイプを知ることが大切です。
受診の目安 — 今のあなたはどこ?
「頭痛がある」という方へ。上から順に、当てはまるかどうかを見てください。
1危険なサインはある?
- 突然の激痛
- しびれ・ろれつ
- 高熱と首の硬さ
- 頭を打った後
2繰り返している? 生活に支障がある?
- 月に数回以上
- 痛み止めが月10日以上
- 仕事・家事に影響
オンライン診療でできること・できないこと
できること
- 問診による頭痛タイプの見立てと治療方針の相談
- 症状に応じたお薬の処方(発作時・予防・漢方薬など)
- 痛み止めの使い方の見直し(薬物乱用頭痛の相談)
- 「頭痛メモ」(無料)を使った経過フォロー
対面をご案内するケース
- MRI・CTなどの画像検査が必要なとき
- 危険なサインを伴う頭痛(救急のご案内)
- 診察の結果、対面での精密な診察が必要と判断したとき
オンラインだけで完結させることを目的とせず、対面が必要な状態を見逃さないことを最優先に診療しています。
よくあるご質問
片頭痛の薬はオンラインで処方してもらえますか?
頭痛ぐらいで受診してもいいのでしょうか?
何科に行けばいいか分からないのですが。
頭痛の記録はつけたほうがいいですか?
天気が悪くなると頭が痛くなります。気のせいですか?
生理のたびに頭痛がします。
子どもも片頭痛になりますか?
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監修について:本記事は、当システム提携医師の監修のもと作成しています。運営者については運営者情報をご覧ください。
参考文献・出典:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修「頭痛の診療ガイドライン2021」/厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
免責:本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。緊急の症状がある場合は、119番または救急外来をご利用ください。